自分の好きな世界とつながる話

日本からはみだしたら世界に行けばいいだけ。

橘玲さん『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』抜き出し5

・人生にとって大切なもの(愛情や友情)は貨幣空間では見つからない。これがお金が幸福の十分条件ではない理由だ

・(SNS)発信者の評判をネット上で見ることができる(フォロワー数など)。これが信用につながる。「良いこと」を言ったりすると評判が上がっていく(いいねがつく)評判獲得ゲーム、「親切」がゲーム化される

・閉じた市場は安心を提供するが、その代わりにメンバーは多額のコスト(機会費用)を払わなくてはならない

・情報空間がフリーになることで、評判が消費者の間で瞬時に共有されるようになった

・だまされたらネットで情報をさらし、だました相手に悪い評判を与えることができる(逆もしかり)

・良い評判を受け続けると、元々悪いことを考えていても、行動が正されていく。評判を落としたくないから

・人の心理は損失が生じるとハイリスクを選ぶ(挽回しようとする)、けれど、収益を得ている局面ではローリスクを選ぶ(保守的になる)

・ネガティブ評価だけだと、悪評ばかりの参加者はさっさと退会して、別の名義で再登録できる。ところがポジティブ評価だと、評価のリセットはこれまでの財産を全て失うことになる

・(評判社会)参加も撤退も自由な市場(バザール)ではポジティブ評価になり、その一方で退出の許されない閉じられた空間(伽藍)ではネガティブ評価になる

・日本のインターネットは圧倒的な匿名世界、それに対して英語圏では実名での投稿が当然

・多様性と流動性のあるバザールではネガティブな評判を恐れる理由はない。不都合な評価を押し付けられたら、さっさとリセットして自分を高く評価してくれる場所に移っていけばいい。だから、ここでは実名でポジティブ評価を競うのが最も合理的な戦略になる

・一方、伽藍の中では閉じ込められたら外に出られないから、そこでの最適戦略は匿名性の鎧でネガティブな評価を避け、相手に悪評を押し付けること

・日本はいまだに強固なムラ社会が残っていて、だから僕たちは必要以上に他人の目を気にし、空気を読んで周囲に合わせようとする。伽藍の典型である学校ではKY(空気がよめない)はたちまち悪評の標的になる

・フリーな情報空間は人類がこれまでに手にしたことがない全く新しいもの。そこで起きている新奇な現象や革新的なサービスは全て人間の本性に基づいている。なぜなら、大衆の求めるものしかネットの世界では生き残れないのだから

・グローバル規模の巨大な「評判」市場が誕生したのは、僕たちが他人を評価する(うわさ話をする)のが大好きで、他人からの評価や注目をものすごく気にするからだ

そして、皆から好意的に評価されると、とても幸福な気持ちになる

・ヒトの社会では「評判」が貨幣よりもずっと価値が高い。評判が瞬時に広まる。ネットワーク社会が誕生して、その差はますます大きくなっている

・ぼくたちが他者の評価を求めるのは、幸福がそこにしかないからだ

・評判をめぐるゲームに序列はない

・自由で効率的な情報社会の到来は、全てのヒトに自分の得意な分野で評判を獲得する可能性を開いた。だったら、幸福への近道は、金銭的な報酬の多寡は気にせず(もちろん多い方がいいけれど9、好きなことをやって、みんなから評価してもらうことだ

・在庫や販売の流通コストがゼロになれば、商品を売れ筋にしぼりこむものではなく、テールを伸ばせるだけ伸ばすことが収益を最大化する

・自分の好きなジャンルでトップを狙う

・人はなぜ特定の音楽ジャンルを好きになるのか。無意識のうちに引き寄せられるから。そして世界中に自分と同じような人がいる。→好きを仕事にできる。全て自分でやればいい。制作→流通

・「好き」を仕事にすれば、そこには必ずマーケットがあるから空振りしない

・「好き」を仕事にしたいなら、ビジネスモデル(収益の仕組み)を自分で設計しなくてはならない。

グーグルやアマゾンやそのほかのさまざまな新時代のサービスがそのためのインフラを用意してくれている

それを活用して幸福の新しい可能性を見つけられるかどうかは自分しだい

・伽藍を捨ててバザールへ向かえば、そこにはきっと自分にふさわしいニッチがある